RAZZLE DAZZLE

ホントは初聴~、ぐらいのイキオイでやりたかったんだけどな。
すでにライブを2本経験してしまった後の感想デス。
アルバム全体としては、単純に、もぉーーーーーーーーダイスキ!!!
なんだろな、あ、この曲ちょっと・・・・ってのが無い。
いや、基本的にバクチクの曲で本気で嫌いな曲って無いんだけど、
なんとなくアルバム聴いてると次の曲の方が気になって途中で飛ばしてしまったりとか、
そういう気持ちになる曲ね。それが無い。
もちろん、それでも5分しか時間無いときの1曲ってなったら「羽虫」とか「ジャンゴ」とか「タンゴ」を選んじゃうけど。
そう感じる理由を色々考えてみたら、どうやら今作はあっちゃんの詩の曲へのハマリが凄い良い気がする。
私的に、だけど。
その私的に言えば、前作「memento mori」は歌詞の座りが悪い曲が多かったの、正直なところ。
ライブだといいんだけど、アルバムで聴いてるとなんかムズムズして居心地悪いような曲。
そういうのが今作は無い。
どころか逆に、うおー、この言葉の乗せ方すげー、と思わされたり。
どっちかというか「この言葉の乗せ方すげー」ってのは最近は今井詩曲にばっかり感じることが多くて。
正直、ホント正直、ここ最近はあっちゃんの書く詩にゾクってクることが少なかった。
櫻井ファンとしては自分で感じてながら認めたくないことがらではあるんだけど。
でもま、「背筋がゾクっ」だから結構なハイレベルを求めてるんだけどね(笑)。
だから他のアーティストの書く詩なんか比べものにならない世界でのお話。
だから、いくつか読んだ音専誌では今井さんの楽曲が新境地みたいなことはよく言われてるけど、
音楽に疎い私にはどっちかというとあっちゃんのlyricの方が新境地な感じがした。
ただ、ライブ2本行って、ライブ心がついて過去のDVDとか見てて思ったのは、
今作って結構つくりが贅沢というか、1曲が盛りだくさんというか、例えば「TO SEARCH」とか「アイコノ」とか、ああいう単純で暴力的で頭が真っ白に焼き切れるみたいな曲が懐かしくなっちゃうとこはあるかも(笑)。
まあ、そういう曲は既にあるからもういいじゃん、ってことかもしんない。
そして、初回限定についてたインタビューDVDにひとこと。
あっちゃんカッケー!!!
・・・じゃなくて。
インタビュアーさんは、今井=生、櫻井=死。あるいは今井=光、櫻井=闇、今井=楽、櫻井=苦、みたいな「対極」的な切り分けをしたがってたみたいだけど、私は逆に近作で二人の近さを感じてしまった。
それまでは今井さんから受けるイメージは、生と死で言えばやっぱり9:1ぐらいの割合だったんだけど、近作は5:5なイメージ。
だってさ「享楽的」っていう言葉がもうさ。
もし桜の花が一年中さいてるなら、きっと花見なんて馬鹿騒ぎだれもしない。
人が死なないなら、そこに「享楽」は存在しないと思う。
いつか終わりがくるからこそ、その須臾を惜しむからこその「RAZZLE DAZZLE」、でしょ?
それこそ、ONE DEATH, ONE LIFEの「,」の後の小さな空白。
だから、私にはこのアルバムは「狂った太陽」を思い出させる。
今井さんとあっちゃん、表現方法はそれこそ逆かもしんないね(笑)。
今井さんのブログにあった大切な「逝ってしまった友」のご冥福をお祈りします。
(曲ごと感想は・・・書けたら追加!)
01. RAZZLE DAZZLE FRAGILE
02. RAZZLE DAZZLE
03. 狂気のデッドヒート
04. 独壇場Beauty-R.I.P.-
05. 羽虫のように
06. 妖月 -ようげつの宴-
07. BOLERO
08. Django!!! -眩惑のジャンゴ-
09. 錯乱Baby
10. PIXY
11. くちづけ
   -SERIAL THRILL KISSER-
12. 月下麗人
13. 夢幻
14. TANGO Swanka
15. Solaris