『あんたの雇ったのはパーティに明け暮れたり、バーガー屋でバイトしながら青春を過ごした大卒坊やとは違う。義理の親父はゴッドファーザーで幼稚園代わりにシンクタンクに通い、誘拐されエリーの組織をぶっ潰しム所にも行き、CIAの殺し屋兼シリアルキラーもぶっ殺してるカテゴリー不明の存在だ』
最近「読書が趣味」というのが憚られるくらい本を読まなくなりました。高校生ぐらいの時に、大人の人が「本を読む体力がない」と言っていたのを不思議に思っていましたがそれがなんとなくわかってしまうのが悲しいところ。
でもほんとは今だって図書館の隣に住みたいんですよ?
本を読まなくなった原因のひとつが「増えた本の始末に困る」ってこと。捨てるのも忍びないし、かといって古本屋に売っても二束三文だし、だいたい古本屋まで運ぶのが大変だっちゅーの。
そんなわけで特に最近は漫画は漫喫かネトカで済ませることにしてますが、未だに自分で買ってるのが獣木野生(伸たまき)さんの「パームシリーズ」と「永野護」さんのファイブスターストーリーズ。
特に「パームシリーズ」は私にとって書籍におけるBUCK-TICK的位置を占めています。
なんとなく、感じる匂いが似ている気がするんですよ。
「パーム」の主人公、ジェームス・ブライアンの雰囲気、私の中では櫻井敦司とダブるところがあるし。って、ジェームスの設定は白人系アメリカ人なんですけどね(汗)。あ、でも服のセンスがないところは・・・笑。
物語自体もアメリカが舞台だし、なにがそんなに私にBUCK-TICKを彷彿とさせるのか、と考えてみたんですが、結論どちらも「死がそこにあること」ではないか、と。
遠い未来でも、手を伸ばす先でもなく、ふと意識を向ければ「死」はいつでも傍らにある、という感覚。上手くいえないけど。
『死は突然飛来する。テロリストのようにね。日常的で平和な世界に、なんの前ぶれもなく、納得できる理由もなく、無差別に』(パーム10/星の歴史HISTORY OF PLANET or HOMICIDAL MPULSE)
私がBUCK-TICKの歌に特別に惹かれるのもきっとそこ。
耳障りのいい歌、「あ、いいな」と思う歌は巷にいっぱい溢れているけど、ちゃんと光と闇、生と死、エロスとタナトスを感じさせてくれる歌は少ない。
これはあっちゃんの十八番みたいに思われてるけど、どっこい今井さんの書く詩もかなりなとこそうだよね。
とはいえ、「パーム」自体は全然暗い話ではないです。分類はヒューマンドラマになるんでしょうか。テロリストとかマフィアとか殺し屋とか出てきますけど。
ストーリーはギャグあり掛け合い漫才(?)で進んで行くし、再度ストーリーも色恋ありスリルありドタバタありで純粋に「面白い」反面、底にあるテーマは軽くはないので、逆にそれに救われたりして。
私はあんまり漫画の実写化とかにはキョーミが無いんですが、これはFOXとかに是非ともドラマシリーズ化してもらいたいものです。
『だからお前が大切な人を失くしても、世の中を呪ったり神様にあくたいついたりしちゃだめだよ。何があってもそりゃあまた戻ってくるもんだよ。それを傷つけるものは何もないんだよ。決して傷つきやしないんだよ。』(パーム2/ナッシング・ハートNOTHING HURT)
『世界はお前が生まれた時はじまって死んだ時に終わるんだ。だからその体に熱量があるうちは・・・闘え・・・!』(パーム3/あるはずのない海THE SEA SHOULDN’T EXIST)
『ある朝目覚めると窓が開いている。そして君は気付く。待ち続けたものの中にいる自分に』(パーム6/スタンダードデイタイム)
もっともっと、ゾクゾクする台詞はあるんですけど、長くなるのでヤメ。もし暇を持て余してたら是非読まれることをオススメします。
実はあっちゃんに一番読んでもらいたい本だったりします。